先日、日本弁理士会関東会主催の弁理士向けの研修会「技術情報を不正競争防止法の営業秘密とした民事訴訟における裁判所の種々の判断」を行いました。
多くの方にご聴講いただきありがとうございました。
研修の時間は2時間であり、最後のほうは少々駆け足ぎみで終わりましたが、営業秘密として重要な要素である三要件(秘密管理性、有用性、非公知性)については、技術情報を営業秘密とする視点から可能な限りの説明はできたのではないかと思います。
また、研修後に数名の方から質問も頂きました。
やはり、研修後に質問していただくと、こちらも勉強になるので大変うれしいです。
中には、私と同様の疑問をお持ちの方もいらっしゃり、そのような疑問が営業秘密管理における不明瞭な点として再認識できます。
どの企業でも秘密としている情報は少なからずあり、情報の秘匿化の重要性は多かれ少なかれ感じていることと思います。
しかしながら特許等に比べて、営業秘密はその詳細は未だ広く認識されているとは言い難いということが現状だと思っています。また、そもそも営業秘密が知的財産であるという認識でない人も多いのではないでしょうか。
さらに、技術系の企業においては、特許出願しない発明(公開しない技術情報)もあり、そのような技術情報の確実な管理は必要不可欠です。
一方で、秘匿化している技術情報をビジネス戦略上、他社に開示する場合もあるでしょう。さらには、他社や大学等の公的な研究機関と共同開発を行った結果、新たに創出される技術情報もあるでしょう。
このような場合に、秘密管理(秘密保持契約等)をどのように行うべきかを課題に感じている企業もあるかと思います。
そして、今後問題として生じると思われる営業秘密の帰属、特に秘匿化された職務発明は会社帰属なのか、従業員帰属なのか?不正競争防止法2条1項7号、及び8,9号をどのように解釈するべきか。
このようなことも、今後、まとめていく必要を感じています。
またどこからかお声がかかれば、このような研修を行えればと思います。
知財活動としては特許出願等の権利化のみではなく技術の営業秘密化(秘匿化)も意識しなければなりません。 このブログでは営業秘密を理解するために、民事事件の裁判例や刑事事件等を中心に情報発信を行っています。
営業秘密関連ニュース
2021年1月26日
・<米国>米テスラ、20年12月採用の従業員を企業秘密窃盗の疑いで提訴(日経ビジネス)
2021年1月18日
・N国の立花孝志党首が無罪主張 区議脅迫の罪、初公判で(朝日新聞)
・立花党首「正当業務」と無罪主張(産経新聞)
・N国党首の立花被告、初公判で「正当な政治活動」と無罪主張…視聴者情報を撮影し公開(読売新聞)
・N国党首が無罪を主張 業務妨害など地裁初公判(日本経済新聞)
・N国立花党首、初公判で無罪主張 NHK個人情報不正取得の疑い(毎日新聞)
2021年1月13日
・漏洩禁止 退職時に誓約ソフトバンク元社員、違法性認識か(日本経済新聞)
・5G情報流出、社外から遠隔操作で持ち出し 転職直前に170点(SankeiBiz)
・技術情報170件持ち出しか 逮捕のソフトバンク元社員(日本経済新聞)
・SB元社員、ファイル名変え保存か 押収PCに5G情報(朝日新聞)
・5G情報持ち出し容疑 不正取得170ファイル ソフトバンク元社員、転職直前に(毎日新聞)
・<米国>米テスラ、20年12月採用の従業員を企業秘密窃盗の疑いで提訴(日経ビジネス)
2021年1月18日
・N国の立花孝志党首が無罪主張 区議脅迫の罪、初公判で(朝日新聞)
・立花党首「正当業務」と無罪主張(産経新聞)
・N国党首の立花被告、初公判で「正当な政治活動」と無罪主張…視聴者情報を撮影し公開(読売新聞)
・N国党首が無罪を主張 業務妨害など地裁初公判(日本経済新聞)
・N国立花党首、初公判で無罪主張 NHK個人情報不正取得の疑い(毎日新聞)
2021年1月13日
・漏洩禁止 退職時に誓約ソフトバンク元社員、違法性認識か(日本経済新聞)
・5G情報流出、社外から遠隔操作で持ち出し 転職直前に170点(SankeiBiz)
・技術情報170件持ち出しか 逮捕のソフトバンク元社員(日本経済新聞)
・SB元社員、ファイル名変え保存か 押収PCに5G情報(朝日新聞)
・5G情報持ち出し容疑 不正取得170ファイル ソフトバンク元社員、転職直前に(毎日新聞)
